冬キャンプには、山でのアクティビティやきらめく星空、ダッチオーブンを使った煮込み料理など、寒い時期ならではの魅力が数多くあります。
そんな冬キャンプならではのアクティビティを楽しむためには、万全の寒さ対策を講じた装備や心構えが必要です。
本記事では、冬キャンプを存分に楽しんでいただけるよう、冬キャンプを行うにあたって心得ておく点や寒さ対策に役立つアイテム、おすすめのウェアをご紹介します。
1. 冬キャンプの注意点|ポイントは場所選び&寒さ対策
冬キャンプを楽しむためのカギは、「キャンプ場選び」です。
小さなお子さま連れのファミリーや冬キャンプ初心者の方は、まずは冬でも気温が下がりすぎないエリアにあるキャンプ場を選択しましょう。
テント内の寒さに耐えられなかった場合に備えて、コテージや温浴施設がキャンプ場の近くにあるとより安心です。
ACアダプタ付きの電源サイトを選べば、テント泊でも電気式の毛布やストーブ、カーペットなどの暖房器具を手軽に使用できます。
また、温水で手洗いや食器洗いをおこなえる炊事場付きのサイトも、お湯を沸かす手間を省け大変便利です。
さらに、早い時間にチェックインできるキャンプ場を選ぶのもおすすめです。日が落ちて冷え込む前にテント設営や調理などの屋外でやるべきことを済ませられます。
高地のキャンプ場の場合、道路の積雪や路面凍結の危険性もあるため、周辺の気温や積雪状況もあらかじめ確認しておきましょう。
適切な場所を選択したら、次におこなうべきはキャンプ時の「寒さ対策」です。
冬キャンプを快適に楽しめるよう、暖房器具を使用しやすいテントや保温性に優れたシュラフ、暖房器具、ウェアなどを揃えましょう。
2. 冬キャンプの寒さ対策アイテム5選|おすすめプラスワンアイテムもチェック!
寒さに備えたアイテムを準備し、冬キャンプを存分に楽しみましょう。
ここでは、冬キャンプに適したアイテムのご提案に加え、防寒対策と併用することでよりキャンプを充実させられる、デカトロンおすすめアイテムをご紹介します。
2-1. テント
冬キャンプで使用するテント選びでは、以下の点を確認しましょう。
- 高い防風性
- 結露しにくい素材
- 冷気を遮断するテントスカート付き
テントには形の違いによるいくつかのタイプがあります。テント内の暖かさを重視するのであれば、リビング・寝室一体型の2ルームタイプがおすすめです。リビング使用時の暖かい空気が寝室内まで暖めてくれます。
さらに、ウッドストーブ(薪ストーブ)や暖房器具をテント内で使用する場合は、難燃性の生地が使われているか、通気性が確保されているか、などの点もチェックしましょう。
ただし、基本的にウッドストーブをテント内で使用することは推奨されていません。
狭いテント内での燃焼型暖房器具の使用は、一酸化炭素中毒を引き起こす危険性があります。
近年では、煙突ポート付きのテントの人気も高まっています。
燃焼型暖房器具を利用する場合は、必ず対応するテントを使用し、一酸化炭素チェッカーで常にテント内の空気の状況を把握しながらご使用ください。
【おすすめアイテム】
QUECHUA(ケシュア)キャンプ ファミリーテント エアーテント AIR SECONDS 4.2 POLYCOTTON
耐風性・耐久性に優れ、結露しにくいポリコットン製素材の2ルームテントです。
コンセント用の穴が開いているため、電源と電気暖房器具を手軽につなげられます。
こちらのモデルは標高が高く、積雪のある場所など雪の心配のある場所ではなく、平地で雪の降らない場所でご使用ください。
やや肌寒い季節に使用する場合は、地面の冷気を遮断する銀マットを敷いた上にホットカーペットや電気毛布を敷いたり、石油ストーブやこたつを活用したりするとよいでしょう。
2-2. シュラフ・インナーシュラフ
シュラフは主に、全身を包み込む「マミー型」と長方形の「封筒型」の2タイプに分けられます。
このうち、冷気が入り込みにくく保温性に優れているのは、マミー型です。
封筒型は連結できるため、小さなお子さま連れで親子一緒に使用する場合などに適しています。
シュラフ選びでは、快適に眠れる上限温度「快適使用温度」と、寒さをある程度感じつつも工夫次第で快適性を保てる温度「限界使用温度」の2項目と、キャンプ地の気温条件を照らし合わせることが重要です。
また、地面とマットの間にコットを敷いて空気の層を作り、冷気を遮断したうえでシュラフを使用したり、インナーシュラフを入れたりするのも、保温効果を高めるのに有効です。
シュラフについての詳しい解説は、こちらの記事をご覧ください。
→「」
【おすすめアイテム】
FORCLAZ(フォルクラ)キャンプ・ 登山・トレッキング シュラフ・寝袋 TREK 500 0℃
快適使用温度0℃、限界使用温度-5℃のマミー型シュラフです。
2つのダブルスライド式ファスナーによるベンチレーション機能付きで温度調節しやすく、テント内で快適に就寝できます。
帽子や手袋、靴下などで頭や手足の冷えを防いだり、お湯を入れたボトルで足元を温めたりしながら使用することで、より保温性が保たれます。
2-3. 断熱マット
冬キャンプでは、地面から伝わる冷気による底冷え対策が必須です。
断熱マットの使用はもちろん、シュラフと地面の間に断熱性の高いマットを挟む、銀マットの上にエアーマットを置いて重ね使いするなどの対策で、冷気から体を守りましょう。
【おすすめアイテム】
FORCLAZ(フォルクラ)インフレータブル トレッキング エアーマットレス MT500 L 180 X 52CM 1人用
内蔵のポンプバッグで膨らませて使用する防寒マットレスです。
寒い季節に使用する場合は、銀マットやそのほかの断熱性の高いマットとの重ね使いで、できるだけ地上との間ができるようにすれば、寒さを軽減することができます。エアマットレスは空気の層なので、空気が暖かさをサポートしてくれます。
2-4. ストーブ
ウッドストーブは、暖をとるだけでなく、調理やお湯を沸かす際にコンロ代わりに使用できる、利便性の高い暖房器具です。
マシュマロとチョコレートを炙って食べるなど、ウッドストーブでおしゃれなアウトドア料理を楽しむこともできます。
また、焚き火のようにすすで汚れたりや煙の臭いが気になったりすることがなく、灰の処理を手軽におこなえるのも魅力です。
ウッドストーブの使用は、基本的に屋外に限られます。 テント内では、一酸化炭素の発生しない暖房器具の使用がおすすめです。
近年、石油ストーブを使用する方も増えています。
燃焼系の器具を使用する場合は、一酸化炭素中毒に十分注意し、常に換気しながら使用しましょう。
【おすすめアイテム】
QUECHUA(ケシュア)キャンプ ウッドストーブ MH500 - 二次燃焼
薪の状態によって燃え切らなかった可燃ガスを再び燃焼させることで、少ない燃料で大きな火力を得られる、二次燃料タイプのウッドストーブです。また、二次燃焼型は煙が少ないので、火を楽しめます。
ケトルの水1Lを約10分で沸騰させられるパワフルな燃焼力で、料理の加熱やキャンプファイヤーに最適です。
こちらのウッドストーブは屋外用のため、テント内でのご使用はお控えください。
2-5. 電気暖房器具
電気ストーブや電気毛布、電気カーペットなどは、一酸化炭素中毒の心配なくテント内で安全に使用できる暖房器具です。
電気毛布は、断熱マットの上に敷くことで底冷え対策にも活用できます。
電気暖房器具を使用する場合は、ACアダプタ付きの電源サイトを選ぶか、充電式モバイルバッテリーやポータブル電源を持参しましょう。
このほか、補助的な役割で湯たんぽやカイロ(繰り返し使えるオイル式や充電式がおすすめ)などを、寒さの程度に合わせてプラスするのもおすすめです。
3. 冬キャンプの寒さ対策に!おすすめフリースウェア
朝晩の冷え込みが予想されるキャンプでは、冬キャンプに適したキャンプギアの使用に加え、「インナーの重ね着+厚手のダウンジャケット」などの保温性の高いウェアでの防寒対策も必須です。
なかでもおすすめなのが、保温性に優れているだけでなく、汗による蒸れも防げる透湿性も備えたフリースウェアです。
高性能のミドルレイヤーとなり得るフリースウェアは、冬キャンプに欠かせないアイテムといえるでしょう。
さらに、手袋、厚手の靴下、ニット帽などのアイテムと組み合わせることで、より防寒性を高められます。
フリース素材の特徴は、こちらの記事で詳しく解説しています。
→「フリースとは?素材の特徴&サステナブルフリースが揃うケシュア」
【おすすめアイテム】
QUECHUA(ケシュア)登山・スノーハイキング フルジップ フリース ジャケット ウルトラウォーム 保温 SH 100 - メンズ
密度の高い起毛素材を使用した、インナーカフ&フード付きウルトラウォームフリースジャケットです。
高い保温性がありながら、速乾性のポリエステルメッシュ素材によって通気性にも優れたモデルです。
ワイドなデザインと素材の柔軟性によって動きの自由度も確保されているため、テント設営や調理などさまざまな動きをともなうキャンプの際も快適に着用できます。
FORCLAZ(フォルクラ)3WAYトレッキングジャケット TRAVEL 100 防水 防寒 メンズ
取り外し可能なフリースライナー付きジャケットです。
ライナー+ジャケットで防寒具として羽織る、やや肌寒さを感じるときはフリースライナーをミドルレイヤーとしてTシャツの上に重ねる、暑い時期は中のライナーを外してレインコートとして使用するなど、3通りの着こなしを楽しめます。
同モデルのレディースもご用意しています。
4. まとめ
魅力満載の冬キャンプを存分に楽しむためには、十分な寒さ対策が欠かせません。
ぜひ、ご紹介した冬キャンプの注意点や寒さ対策アイテムの情報を、冬キャンプで快適に過ごすための準備にお役立てください。
デカトロンでは、本記事でご紹介したアイテムのほかにも、キャンプ用アイテムを多数取り揃えています。 詳しくは、公式サイトをご覧ください。