初めてのスキーにチェレンジする前に、まず必要なアイテムを一通りそろえましょう。
本記事では、スキーウェアやアイテムの適切な選び方や、専用アイテムを使用することの重要性について解説します。
初心者の方に知っていただきたいスキーの注意点もご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
1. はじめてのスキー|初心者が用意すべきアイテム一覧
スキーアイテムの一部はスキー場でレンタル可能ですが、自分に合った着用感・使用感のものをあらかじめ用意しておくことで、はじめてのスキーをより快適に楽しめるでしょう。
用意しておくとより楽しめるアイテムとして、以下のようなものがあります。
- スキー板
- ストック
- スキーウェア
- ベースレイヤー
- スノーゴーグル
- ヘルメット
- スキーブーツ
- グローブ
次の章で順番にご紹介します。
2. 初心者のスキーアイテム選び|アイテム別のポイント
安全かつ快適にスキーを楽しむためには、ウインタースポーツ用の中でも、特にスキーに適したアイテムを着用することが大切です。
種類や材質、ほかのウインタースポーツ用との違いを把握し、最適なアイテムを選びましょう。
2-1. スキー
スキー板には多くの種類が存在し、メーカーによって分類方法が異なります。
2-1-1. 種類
種類 |
特徴 |
オールラウンドスキー |
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ショートスキー |
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ファットスキー |
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オールマウンテンスキー |
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フリーライドスキー |
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レーシングスキー |
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スキー初心者の方には、圧雪・整備されたゲレンデ向けのオールラウンドスキーがおすすめです。
滑りやすさ・安定性・対応力すべてにおいて優れており、多くのスキーヤーから最初のスキー板として選ばれています。
2-1-2. 選び方
初心者の方には、柔らかい板が最適です。
硬いほどハイスピード時の安定性が増しますが、跳ね返りが強くなることでコントロール性が下がるため、慣れていない方には危険です。
板の長さは、次の目安で選ぶとよいでしょう。
- 初心者:身長-15~-10 cm
- 中級者:身長-10~-5 cm
- 上級者:身長-5~0 cm
スキーのスキルによって長さが異なる点を意識しましょう。
2-2. ストック
ストックは、滑る際にバランスをとったり歩きを補助したり、加速したりするために使用します。
2-2-1. 材質
ストックの材質は、主にアルミとカーボンの2種類です。
強度を求めるならアルミ製、軽さや曲がりにくさを重視するならカーボン製がおすすめです。
2-2-2. 選び方
大人は身長の68%ほど、子どもは70%~75%程度がストックの長さの目安となります。
選ぶ際は、スキーブーツを履いた状態で少し前かがみになり、ストックを逆さまにしてバスケットの下を持ちます。
前腕を90度曲げた状態で、持ち手の先が地面につく長さが理想です。
初心者の方は、調節可能な伸縮性のあるタイプを選ぶとよいでしょう。
2-3. スキーウェア
スキーでは、スキーの特徴を考えて設計された専用ウェアの着用をおすすめします。
2-3-1. スノーボードウェアとの違い
スキー | スノーボード | |
シルエット |
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生地 |
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エッジカードの有無 |
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スキーウェアはスピードや動きやすさ、保温性、スノーボードウェアは保護性の高さを重視した設計となっています。
2-3-2. 選び方
初心者の方は、混雑したゲレンデでも仲間の目につきやすい明るめのカラーで、スキーに最適なポイントを押さえたウェアを選びましょう。
ポイント | 詳細 |
保温性 | 中綿・裏地付き |
防水性・耐水性 | 雪でウェアが湿り、体温が奪われるのを防ぐ |
透湿性 | 汗による蒸れを防止する |
伸縮性 | 動きにフィットするストレッチ性のある素材 |
サイズ |
普段着と同じサイズ ※インナーを重ね着する場合はワンサイズ大きめ |
セパレートとつなぎタイプがありますが、温度調節などでインナーを着脱する可能性がある場合は、セパレートタイプがおすすめです。
2-4. ベースレイヤー
ベースレイヤーは一番下に着る肌着のことで、寒さと汗による冷えを回避し、快適性を保つための重要なアイテムです。
ウインタースポーツ専用の製品を着用しましょう。
2-4-1. 素材
素材 | 特徴 |
化学繊維(ポリエステルなど) |
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天然繊維(メリノウール・シルクなど) |
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化学繊維+天然繊維 |
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基本的に、吸汗速乾性に優れているのは薄手の化学繊維、保温性と通気性を兼ね備えているのは中厚手のハイブリット生地、寒さが厳しいときは厚手の天然繊維がおすすめです。
2-4-2. 選び方
体にフィットする、保温性・吸汗速乾性に優れたものを選びましょう。
季節や時間によってゲレンデの気温は大きく異なります。
素材にも注目し、快適性を保てる製品をお選びください。
2-5. スノーゴーグル
スノーゴーグルは、照り返しのまぶしさを和らげ、紫外線から目を守ってくれます。
2-5-1. レンズの種類
レンズは、層の数や形状によりさまざま種類に分類されます。
主な種類 | 特徴 |
シングルレンズ |
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ダブルレンズ |
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平面レンズ |
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球面レンズ |
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コントラストレンズ |
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調光レンズ |
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偏光レンズ |
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2-5-2. 選び方
フィット感を重視し、息でゴーグルが曇らないものを選びましょう。
レンズの形状だけでなく、レンズカラーによっても視認性が異なります。
レンズカラー | 晴天時 | 曇天時 | 夕暮れ・ナイター |
オレンジ系 | ○ | ○ | △ |
ピンク系 | ○ | △ | △ |
グレー・スモーク系 |
○ | × | × |
ブルー系 |
○ | × | × |
クリア系 |
× | △ | ○ |
天候や時間帯に合わせて、最適なカラーを選択しましょう。
2-6. ヘルメット
ヘルメットは、スキー時の頭部の保護・防寒対策に欠かせない重要なアイテムです。
2-6-1. ヘルメットの重要性
雪上は、踏み固められることによりアスファルト並みに硬くなります。
スキーを安全に楽しむため、必ずヘルメットを着用しましょう。
自転車用のヘルメットでは、スキーでの転倒による後頭部の保護ができない可能性があるため、専用の製品がおすすめです。
2-6-2. 選び方
後頭部がしっかりヘルメットにつき、締め付け感がないサイズが最適です。
通気性が確保されているか、インナーキャップが着脱可能か、ゴーグルの着用が可能かもチェックしましょう。
2-7. スキーブーツ
普段のシューズのサイズと同等かワンサイズ上で、履き心地のよいスキー専用ブーツを選びましょう。
ラスト幅(ワイズ)が狭いほどフィット感が増しますが、締め付けにより疲れやすくなります。
初心者の方は、100 mm以上を選ぶとよいでしょう。
スキーブーツの硬さは、FLEX値で示されます。
男性は100以下、女性は80以下を目安に、硬すぎないものを選択してください。
2-8. グローブ
スキー時のけが予防、凍傷対策に適したグローブには、5本指タイプとミトンタイプがあります。
3. スキーを楽しむためゲレンデでの注意事項
必要なアイテムを揃えたら、ゲレンデでの注意事項も押さえておきましょう
3-1. 日焼け対策を十分に行う
雪面の紫外線反射率は約80%、コンクリートや水面よりはるかに高いとされています。
スノーゴーグルで目を守ることはもちろん、露出する顔全体に日焼け止めを塗って対策しましょう。
ゴーグルで隠れる目のまわりも日焼けしやすいため、お気を付けください。
3-2. レイヤリングしすぎない
気温の低いなかで行うウインタースポーツでも、体温が上昇するとともに汗の量も増えます。
レイヤリング(重ね着)のしすぎは、ウェアの吸汗速乾性を妨げ、汗の冷えによる体温低下を招くため、運動開始後の発汗を考慮してウェアを着用しましょう。
5本指タイプの方がストックを握りやすく、手にかいた汗による不快を感じにくくなります。
ミトンタイプは、5本指タイプに重ねて使用し、防寒性を高めるのに最適です。
3-3. スキー板とストックを安全に持ち運ぶ
スキー板のエッジやストックの先は鋭利なため、持ち運ぶ際は周囲に十分配慮する必要があります。
スキー板は先端を前にして肩に担いで持ち運ぶと、歩きが安定し他人にぶつかりにくく、自身にかかる負荷も軽減されます。
ストックは振り回さないよう、体に密着させて持ち運びましょう。
3-4. コースの中央・合流地点では特に注意する
スキー場には、上級から初心者まで、幅広いレベルのスキーヤーが集結します。
初心者の方は、上級者が比較的少ないコースの両端を使用することで、スピードを出して滑り降りるスキーヤーとぶつかる危険を回避しやすくなります。
合流地点は、待ち合わせなどで立ち止まっている方も多いため注意しましょう。
3-5. 新雪・アイスバーンは避ける
柔らかい新雪は、転倒の際埋もれやすく危険です。
また、固く凍り付いたアイスバーン状態では、スピードコントロールがしにくくなります。
初心者の方はなるべく避け、万が一このようなゾーンに入ってしまった場合は、横滑り(スキー板を進行方向に対して横に向けたまま下方向に降りていく)で慌てず降りましょう。
4. おすすめスキーウェア&アイテム
デカトロンでは、スキーに最適なアイテムを多数取り揃えています。
4-1. スキーウェア
【WEDZE(ウェッゼ)スキー ジャケット 100 メンズ】
部分的にフリース地が施された厚めの中綿入り生地で、保温性と快適性に優れています。
高い防水・防風機能を備えているため、雨や雪、風などにも対応可能です。
体のラインを拾わないストレートなデザインとなっており、1層目または2層目のレイヤーに適しています。
調節可能な袖口とパウダースカートにより、ウェア内への雪の侵入も防げます。
4-2. スノーゴーグル
【WEDZE スキー・スノーボード ゴーグル G500 全天候用】
ブラウンレンズとイエローレンズ付きで、天候に合わせて簡単に交換できます。
度付きメガネとの併用が可能なため、メガネをかけている方にも最適です。
高性能の曇り防止加工が施されたダブルレンズを採用しており、視野も広く設定されています。
ゴーグルの外側のレンズには、目に届く光の量を減らしクリアな視界を確保するカラーコーティングが施されています。
2つのバックル付きで、ストラップの長さ調節も可能です。
4-3. ベースレイヤー
【WEDZE(ウェッゼ)スキー・スノーボード ベースレイヤー トップス 500 メンズ】
暖かい起毛ポリエステル素材を使用した、保温性と透湿性のバランスのよい製品です。
バックパネルがついており、通気性にも優れています。
9%ポリウレタンを使用することで、高いストレッチ性が確保されているため、フィット感抜群です。
製品画像
【WEDZE(ウェッゼ)スキー ベースレイヤー ボトムス 500 メンズ】
軽度の透湿性素材と膝裏側の通気性加工により保温性と透湿性のバランスがよく、快適性が保たれます。
全体の91%を占めるポリエステル素材には水分を逃がす特徴があるため、蒸れによる臭いの発生も抑えられます。
4-4. ヘルメット
【WEDZE スキー・スノーボード ヘルメット PST 500 大人】
非常に軽量なインモールド構造を採用し、Mサイズ(56-59 cm)で410 gと非常に軽量です。スキー中も身に着けていることを思わず忘れてしまうくらい快適に着用できます。
イヤーパッドと厚手のハット付き起毛素材で保温性優れ、6つの穴と通気チャンネルによって通気性も確保されています。
ヘッドサイズ調節ダイヤルがついているため、フィット感の微調整も可能です。
ゴーグルはスナップで固定できます。
ゴーグルとヘルメットには相性があるため、着用時にゴーグル上部とヘルメットの間に隙間がないかご確認ください。
5. まとめ
スキーは、最適なウェアやアイテムを使用することで、初心者の方でも安全かつ快適に始められます。
ゲレンデでの注意点を念頭におきながら、はじめてのスキーをお楽しみください。