キャンプマット(マットレス)は、テント泊での寝心地を左右する重要なアイテムです。
体をしっかり休めて翌日もアクティブに自然を楽しみたい、テントの中でもくつろぎたい方は、テントだけでなくマット選びにもこだわってみてください!
本記事では、キャンプマットの種類と選ぶ際のチェック項目、おすすめの製品をご紹介します。
テント泊でもぐっすり眠りたい方、キャンプをより快適に楽しみたい方は、参考にしてください。
1. キャンプマットの使い方とメリット
キャンプマットは、シュラフマット、スリーピングマット、テントマットなどとも呼ばれているキャンプギアのひとつです。キャンプでの就寝時に、敷布団の役割を果たします。
1-1. 使い方
キャンプマットは、一般的にシュラフ(寝袋)の下に敷いて使用します。
気温の低い冬キャンプなどでは、重ね使いすることで保温力が高められ、より快適な睡眠が実現します。
必要な人数分、あるいは使用人数に適した広さのマットを用意しましょう。
1-2. メリット
- 地面から伝わる冷気・熱気を遮断する
- 地面の凸凹から体を守る
- シュラフ本来の保温性を発揮させる
冬場の冷気の遮断はもちろん、夏場には地面に溜まった熱を遮り、テント内の温度上昇を防ぐ効果も期待できます。
キャンプマットの使用により睡眠の質が向上することで、眠っている間に体力がスムーズに回復し、翌日のキャンプでのパフォーマンス性も上がるでしょう。
2. 種類別キャンプマットのメリット&デメリット
キャンプマットは、素材や設置方法によって4種類に分けられます。
- エアーマット
- 自動拡張式(インフレーター)マット
- 銀マット
- ウレタンマット
それぞれのメリットとデメリットについてご説明します。
2-1. エアーマット
ポンプ、または口で空気を送り込み膨らませて使用します。
エアーマット内の空気はクッション性を高めてくれるだけでなく、デッドエア(動かない空気)の熱伝導率の低さにより体に地面の冷気が伝わるのを防いでくれます。
口で膨らますタイプはトレッキング用に作られており、荷物を最低限にしたい場合や、山歩きの休憩時にテントで横になる際におすすめです。
メリット |
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デメリット |
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穴が開かないよう、使用前後の確認とメンテナンスを行いましょう。
2-2. 自動拡張式(インフレーター)マット
バルブを緩めると自然に空気が入って膨らみます。
エアーマットと同様、空気の層によるクッション性の高さと熱伝導率の低さにより快適性が保たれます。
ある一定の空気量までは自動で入りますが、最後の硬さ調節の際は口で息を吹き込むことが必要です。
メリット |
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デメリット |
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荷物をコンパクトにまとめたい方は、収納時のサイズや重量も確認しましょう。
3. キャンプマット選びの4つのポイント
マットを選ぶときのポイントについてご説明いたします。就寝時の快適性を重視するのか、持ち運び時の負担を軽減したいのか、あなたのニーズやシーンに合わせて選んでください。
3-1. マットのサイズ
使う人の身長やテントのサイズに合わせて、マットを選びましょう。
寝心地を追求するなら、頭や足がはみ出ないよう身長より少し大きめサイズがおすすめです。
大きすぎてテントの中に入りきらないということが無いよう、テントの広さも考慮して選択しましょう。
荷物を最小限の大きさに留めたい場合は、長さの短いマットを選びザックに足を乗せ寝る方法もあります。
3-2. 収納時のコンパクトさ
広げた時のマットの大きさだけでなく、収納時の大きさもポイントです。
キャンプでは大荷物になりがちです。車に積み込む際やリュックの中で場所を取らない、コンパクトに収納できるものがおすすめです。
空気式のエアーマットや自動拡張式マットは、軽量かつコンパクトに収納できるため、持ち運びの負担軽減に最適です。
3-3. 断熱性
キャンプ地では、冬場はもちろんですが、夏場でも夜になると急激に冷え込む場合があります。
また、夏場も地面からの熱気を遮断することで、テント内部の温度の上昇を防ぎ、快適に過ごすことができます。
テント泊を実施するシーズンや場所に合わせて、断熱性の高低を選択しましょう。
断熱性は一般的にR値で示されます。
R値 | 最適な季節 |
0~1.9 | 暖かい季節(夏)のみ |
2~3 | 春・夏・秋 |
3~4 | オールシーズン |
4.5以上 | 冬(極寒) |
R値が高いほど、地面の冷たさから体を保護する断熱性・保温性に優れているといえます。
重ねることで断熱性がアップするため、春夏に最適な薄手のマットを気候に合わせて重ね使いするのもおすすめです。
3-4. 防水性
キャンプマットが濡れると体温が奪われやすくなり、寝心地も悪化します。
雨天時のキャンプや結露にも対応可能な、防水・撥水加工が施されているものを選びましょう。
防水・撥水加工の製品は水気をふき取りやすく手入れしやすいため、清潔に保ちカビの発生も抑えられます。
4. 【おすすめ】キャンプマット9選
デカトロンでは、アウトドア専門ブランド「QUECHUA(ケシュア)」「FORCLAZ(フォルクラ)」のキャンプマットを取り揃えています。
ここでは人気のあるエアーマットと自動拡張式マットをご紹介します。
4-1. エアーマット
マットの上に座った際、地面を感じられる程度の硬さに膨らませての使用がおすすめです。
膨らませるのに必要な専用ポンプも、あわせて購入していただく事をおすすめしております。
4-1-1. ソロキャンプ向け
【QUECHUA(ケシュア)キャンプ・登山・ハイキング エアーマットレス AIR COMFORT 1人用 – 70 CM】
約55秒で簡単に膨らみます。
マット内の空気が均一に分散する設計となっているため、寝返りを打っても快適性が保たれます。
表面にはベルベットのような素材が使われており、肌触りがよく寝心地も抜群です。
長さが200cmあるため、身長の高い方でも余裕をもって使用できます。
【QUECHUA(ケシュア)キャンプ マットレス・エアーマット AIR JOY – 70 CM】
100回以上の膨張・収縮サイクルに耐えられるよう設計された製品です。
肌触りのよい素材の表面には凹凸が施され、寝心地のよさが追求されています。
専用ポンプの使用により約1分30秒で膨らみます。
4-1-2. ファミリーキャンプ向け
【QUECHUA(ケシュア)キャンプ マットレス インフレータブル 120 CM AIR COMFORT 2人用】
空気量が分散するフラット構造で、快適な寝心地を実現したモデルです。
空気の逆流防止バルブ付きで、約1分10秒で膨らませられます。
持ち運び用バッグと、穴の修繕に使えるリペアキット付きです。
長さは200cm、幅は120cmと140cmの2タイプがございます。
【QUECHUA(ケシュア)キャンプ マットレス・エアーマット AIR JOY – 120 CM】
100回以上の膨張・伸縮サイクルに耐えられる高耐久性モデルです。
一方向バルブで空気が逆流しにくく、約2分10秒で膨らみます。
10年間の保証付きで、安心してお使いいただけます。
幅120cm・140cmの2タイプで、長さはいずれも200cmです。
4-2. 自動拡張式マット
磁土拡張式マットのメリットは、空気入れポンプを持たずにキャンプや登山を楽しめることです。
バルブを開放し80%まで自動膨張させたあと、ご自身でお好みの硬さになるまで息を吹き入れながら調節してください。
4-2-1. ソロキャンプ向け
【QUECHUA(ケシュア)キャンプ マットレス 自動拡張式 60 CM BASIC 1人用】
重さは1.3kgと軽量、持ち運びに便利なキャリーバッグも付いています。
約3~4分で80%ほどの空気が入り、その後好みの厚みに調整して使用します。
マットレスの厚みは3cm程度です。
200回の膨張・収縮に耐えうる高い耐久性を備えたモデルです。
【QUECHUA(ケシュア)キャンプ・ 登山・ハイキング マットレス ARPENAZ COMFORT 自動拡張式 1人用 – 65 CM】
空気の出入り口が二手に分かれており、設営・撤収が素早くできます。
BASICよりも長さがあり、厚みも4.5 cmある大型のマットレスです。
厚みのあるマットレスは表面がフラットで滑りにくく、地面の凹凸の影響を抑え快適に使用できます。
【QUECHUA(ケシュア)キャンプ・登山・ハイキング マットレス ULTIM COMFORT 自動拡張式 1人用 – 70 CM】
長さ200cmで身長の高い方でも快適に使用でき、自宅で就寝しているかのような寝心地を実現する8cmもの厚みのあるマットレスです。
空気の出入り口が分かれたダブルバルブ付きで設営・撤収も簡単です。
持ち運びに便利なキャリーバッグが付属されています。快適性を重視しているので、収納的には大きめになりますが、オートキャンプには便利です。コットの上での使用などおすすめします。
クリップを使用して2枚を連結することもできます。
【FORCLAZ(フォルクラ)キャンプ・ 登山・トレッキング マットレス 500 自動拡張式 – 52 CM】
トレッキング用に開発されたので、重量はわずか820gと持ち運びやすいコンパクトタイプです。
滑り止めのシリコン製パッドが、寝袋のずれ落ちを防ぎます。
厚さは約2.5 cmです。
R値2.7で、春・夏・秋の使用におすすめです。
4-2-2. ファミリーキャンプ向け
【QUECHUA (ケシュア) キャンプ・登山・ハイキング マットレス ULTIM COMFORT 自動拡張式 2人用 – 136 CM】
8cmと非常に厚みがあり、自宅での就寝時と同じ快適さをキャンプで味わえるモデルです。
長さ200cm幅136cmと広く、クリップを使用して2枚を連結することもできます。
ポリウレタン素材が低温により硬化し膨らみにくくなった場合は、ご使用前に日当たりのよい場所に一日程度放置してからご使用ください。
5. まとめ
テント泊での睡眠の質はマットに左右されると言っても過言ではありません!
また、急な来客や災害時など、緊急時の備えとして、マットを準備しておくのもおすすめです。
本記事を参考に、あなたのお好みに合わせた、快適なマットを選んでくださいね。