ラグビーの経験年数を問わず、選手であれば誰もが常に考えなければならないことがあります。 それは、怪我の予防です。
デカトロンは怪我を防ぐためにできることをご提案いたします。
ラグビーで怪我をしないと思っていませんか? ラグビーはコンタクトスポーツです。あらゆる身体の部位に怪我の危険性があります。 そのため、怪我のリスクを最小限に抑えられるように自分を守ることが重要です。 怪我のリスクの高い身体の部位を挙げ、怪我を予防するためのアドバイスをいたします。
1. タックル時の頭部の位置
まずは、頭部の保護について考えてみましょう。 頭部は、タックル時に特に負担がかかります。 脳しんとうを起こさないようにするために、プレーヤーは正しい体勢を学ぶ必要があります。 相手プレーヤーの太ももと下半身に肩をしっかりつけて、頭を相手プレーヤーと直接接触させないことが重要です。 そして頭は相手プレーヤーの側面にくるようにして、両腕で相手プレーヤーの両脚をつかみます。このとき、頭は相手に接触していますが、衝撃は受けません。
2. スクラムの中心となる頸部
頭部の下にあるのが頸部。 一般的に、フロントローのプレーヤーが最も頸部に負担がかかりやすいと言われています。 スクラムや激しいタックルのときに生じる圧力は、怪我につながることがあります。 頸部の怪我を防ぐには首を強化することが重要です。首の運動を行い、トレーニングや試合前のウォーミングアップで負担に備えます。 僧帽筋と上背部を鍛えることは、プレーヤーの身体づくりに欠かせません。
3. 両肩
両肩は、プレーヤー同士が接触するさまざまな場面で負担がかかります。 例えば、タックルやクリアアウト、スクラムやラックなどになります。 転倒したり、相手プレーヤーと直接接触する際には脱臼や骨折を避けることが大切です。 予防するためにいくつかの運動が推奨されていますが、なかでも深部感覚に関わるものがお勧めです。 深部感覚運動は筋肉や靭帯の強さ、安定性、そして柔軟性を高めるため、身体全体が強烈な打撃に耐えられるようになります。 さまざまなウエイトトレーニングをご提案しています。
4. ゲームプレーの要、手指
ラグビーをプレーするにあたって最も重要な身体の部位は手です。 ラグビーというスポーツの性質上、手指はむき出しで踏みつけられる危険があり、骨折につながる可能性もあります。 手指や手首はプレーに直接関わる部分であるため、捻挫しやすい部位でもあります。 これらの怪我をなるべく避けるには、試合前に個別の基本練習で手指や手首をよく動かしておくことが非常に重要です。 さらに手首はジムでできるウエイトトレーニングでも鍛えることができます。 また、ストラップなどでプレー中も手首をサポート、保護することが可能です。
5. 下半身
脚のしびれは、ラグビーでよく起こる症状の一つです。 太ももに直接打撃を受けた際に筋肉が収縮することで起こります。 保護用アンダーショーツは、このような試合中の打撃を緩衝します。
また、拘縮や筋断裂、肉離れなどの筋肉の損傷もあります。 これらの怪我は筋肉を過度に伸ばすことで通常起こります。 不適切なウォーミングアップによって起こることが多く、 筋肉疲労や脱水状態も筋肉の損傷につながる原因となります。
膝靭帯の怪我も激しい転倒や直接の衝撃によって起こることがありますが、それほど頻繁ではありません。 捻挫や靭帯の断裂のリスクを減らすためには、柔軟性や脚の筋肉(大腿四頭筋、ハムストリング筋、ふくらはぎの筋肉)の強化、そして下肢の深部感覚の向上に取り組むことが大切です。 水分補給を定期的に行うことも不可欠です。
ラグビーをするにあたって気を付けるべきこと
アドバイスを守っていただいても、怪我をしてしまうことがあります。 怪我は起こり得るということを念頭に、怪我を手当てする方法を説明した記事を掲載していますが、怪我が治らない場合は医療専門家に必ずご相談ください。
まとめ
試合中やトレーニング中に極力怪我をしないように、自分を守るためにできることについてアドバイスを提供しています。 水分補給も筋肉損傷の予防に有効です。試合には適切なヘッドギア等の身体を保護する防具を着用してください。