マウンテンバイクは他の自転車に比べて、タイヤが太く、フレームが頑丈であることが特徴です。これによって凹凸(おうとつ)のある道でも安定感をもって走行できるため、子どもが乗る自転車としておすすめです。
しかし、シティバイクやロードバイクとの違いを知らない方も多く、どの種類の自転車を購入すればよいか悩んでいる方もいらっしゃいます。
本記事では、お子様へのプレゼントにマウンテンバイクを検討されている方に向けて、マウンテンバイクの特徴と基本知識、他のバイクとの違いを解説します。子どもにおすすめのマウンテンバイクも紹介するので、ぜひお役立てください。
【子どもの憧れ マウンテンバイク】
マウンテンバイクのスポーティな見た目に憧れる子どもはたくさんいらっしゃいます。子どもの頃、友達がマウンテンバイクに乗っている姿を見て、憧れていたという保護者の方も多いのではないでしょうか。
マウンテンバイクはホームセンターでも販売しているほど身近な乗り物ですが、どんな自転車であるかを理解している方は決して多くはありません。まずはマウンテンバイクの特徴を知りましょう。
■マウンテンバイクの特徴
マウンテンバイクには、太いタイヤと数多くの変速機能、サスペンション機能で凹凸な路面でも衝撃を吸収し、アップダウンの激しい道を走行できる様々なパーツが付いています。
■タイヤの太さとノブ
マウンテンバイクのタイヤをご覧いただくと、他の自転車よりも太くてゴツゴツしています。物は地面と接する部分の面積が大きいほど安定感が増します。これは自転車も同じで、太いタイヤほど走行時にバランスを取りやすく、荒れた道でも難なく進むことができます。
ゴツゴツしている突起部分を「ノブ」と呼びますが、ノブが大きいと、砂利やぬかるみがあってもしっかりと地面を掴んでくれるため、ハンドル操作がしやすくなります。マウンテンバイクはどんな道でも転倒しないように、タイヤが特徴的な形状をしているのです。
■サスペンション
サスペンションとは、地面からの衝撃を和らげるための装置で、前タイヤに付いているモデルをフロントサスペンション、前後のタイヤ両方に付いているモデルをフルサスペンションと呼びます。
サスペンションが付いていると、地面からの衝撃に合わせてタイヤだけが上下するようになるため、段差に乗り上げる強い衝撃があってもハンドルがぶれたり、車体の高さが変わったりすることなく走行できます。急な衝撃でハンドルから手が離れたり、サドルからお尻がずれたりすることもあるので、子どもの転倒リスクを下げてくれるサスペンションは、非常に大切なパーツです。
■変速ギア
子どもがマウンテンバイクに憧れる理由の1つが、変速ギアです。カチカチと音が鳴る格好良いパーツですが、ペダルを軽くしたり一気にスピードを出したりと、シーンに応じて自転車の出力をコントロールできます。
急な坂道や向かい風が強いときにはギアを軽くし、速いスピードを維持したいときにはギアを重くすると、快適に走行できます。アップダウンの多い地域にお住まいの方は、変速ギア付きのマウンテンバイクをぜひご検討ください。
変速ギアにはハンドルにレバーが付いているレバータイプと、ハンドルの根本を回すグリップタイプがあり、ハンドルを握ったまま操作できるグリップタイプの方が扱いやすい特徴があります。
サイクリング専門のオリジナルブランドB'Twin(ビトウィン)を展開するデカトロンの製品はグリップタイプがほとんどです。子どもにも使いやすいようにチェーンがギアから外れにくいパーツを付けているので、安心してご使用いただけます。
ただし、変速ギアは漕ぎながら操作するため、周囲への注意を怠らないようにすることが大切です。
■ブレーキ
自転車のブレーキはタイヤの中心部分を挟むディスクブレーキと、タイヤのリム(車輪の外縁部分)を挟むリムブレーキがあります。リムブレーキはメンテナンスがしやすく、軽量であることが特徴で、ディスクブレーキはタイヤから遠い場所にあるので、泥つまりしにくく、雨天時にも制動力が落ちにくいことが特徴です。
子ども用の自転車を選ぶ際は、重量もポイントになるため、年齢が低いうちはリムブレーキを使用しているマウンテンバイクがおすすめです。
■ハンドルバー
マウンテンバイクのハンドルバーの幅は、ロードバイクやクロスバイクに比べて20cm程度広くつくられています。ハンドルバーが広いと車体を地面に押し付けやすく、石や段差に乗り上げてもしっかりと制御しやすくなります。
山道や砂利道での走行を想定したマウンテンバイクは、タイヤやサスペンションだけでなく、ハンドルバーにも安定感を得られるよう設計されているのが特徴です。
■サドル
サドルは自転車に乗る際、一番身体と接触するパーツです。形状が合っていなかったり、硬すぎたりすると、お尻が痛くなるなどパフォーマンスに影響が出てしまいます。
ビトウィン製の子ども用マウンテンバイクは、子どもの体型を考慮して設計したサドルを使用しています。凹凸(おうとつ)のある道を走行しても、地面から伝わる振動が和らぐように、様々な工夫を施しており、快適な乗り心地を味わえます。
【他の自転車との違い】
子ども用自転車にもマウンテンバイク、シティサイクル、ロードバイク、クロスバイク、シクロクロス、BMXなど、様々な種類があります。
マウンテンバイクとはそもそも、山や舗装されていない道を走るためにつくられた自転車なので、他の自転車とは異なる特徴を持ちます。この特徴がお子様にマウンテンバイクをおすすめする理由でもあるためぜひ参考にしてください。
■シティサイクル…別名ママチャリとも呼ばれ、日用品として広く知られている自転車です。
マウンテンバイクほどスピードは出ませんが、カゴ、スタンド、ライトが標準で装備されているものが多く、日常的に使用する自転車を検討している方は、こちらを購入されます。
■クロスバイク…シティサイクルとロードバイクの間の性能を持つ自転車です。
ロードバイクほど速くはありませんが、時速20kmほどで走行できます。
通勤や通学で使用されることが多く、ロードバイクよりも凹凸(おうとつ)のある道でも走りやすいようにつくられています。路側帯を疾走しているサイクリストが乗っている自転車の多くは、クロスバイクかロードバイクです。
■シクロクロス…荒地でも速いスピードで走れるように開発されたレース用の自転車です。
マウンテンバイクとロードバイクの間のような特徴を持っているため、日常使いとしても良く購入されますが、スピードが出る自転車なので、子どもによっては制御が難しい場合があります。
■BMX…ジャンプなどのトリックを決める競技用の自転車で、日常で使うには不向きです。
上記のうち、マウンテンバイクを検討する際に良く比べられる自転車は、シティバイク、ロードバイク、クロスバイクです。平均的なスピードと重量は以下のような順になります。
・スピード…シティバイク(約15km/h)<クロスバイク(約20km/h)<=マウンテンバイク(約18~25km/h)<ロードバイク(約30km/h)
・重量…ロードバイク(10kg以下)<クロスバイク(約10~12kg)<マウンテンバイク(約14kg)<シティバイク(約20kg)
クロスバイクとマウンテンバイクの数値が近いですが、マウンテンバイクはタイヤがパンクしづらい特徴もあるため、アクティブなお子様へのプレゼントには、マウンテンバイクがおすすめです。
【子どもにおすすめ マウンテンバイク3選】
自転車は子どもの成長とともに数年ごとに買い換える乗り物です。子どもが1台目の自転車に慣れ、道路での判断能力もしっかりと身についた頃には、1台目の自転車が身体に合わなくなってきているものです。小学生中学年や高学年の頃に次の自転車の購入を考え始める方も多いのではないでしょうか。
新しく自転車を購入する場合、中学年の自転車は20インチ以上、高学年の自転車には24インチ以上がおすすめです。
サイクリング専門ブランドであるビトウィンでは、子ども用に様々なマウンテンバイクを開発しています。ビトウィンの母体であるデカトロンは、自転車の世界的な大会が開かれているフランスのメーカーです。自転車をはじめとする「約80種のスポーツ」に関わる製品を研究開発しており、企画・設計・開発・製造などの工程を全て自社で行っているため、一般的な市場価格よりも、ハイクオリティでリーズナブルです。
ここでは、ビトウィンの人気マウンテンバイクを3つご紹介いたしますので、ぜひ検討してください。
■マウンテンバイク Rockrider ST 100(24インチ)9~12 歳 キッズ (スタンド付き)
小学生中学年~高学年の子ども向けに開発した24インチマウンテンバイクです。サドルとハンドルが水平になるよう設計しているため、サドルに跨った時に姿勢が少し起きます。自然に視線が上を向くため、前方を見ながら安全に走行できます。泥除けを付けることもできるため、あぜ道や山道での走行にも適しています。ホワイトとブラックをあしらったシンプルなカラーが人気です。
■ サイクリング マウンテンバイク 24インチ Rockrider ST 500 キッズ(9~12歳用)
本格的に山道や砂利道での走行を楽しみたい、9歳~12歳のお子様にはこちらの24インチ、フロントサスペンションモデルです。6段変速ギアが付いていて、上り下りやペダリングに合わせた細かな調整ができます。また、サドルとハンドルが水平になるハイライズタイプであることも特徴の1つです。ハイライズタイプは、跨ったときに少し姿勢が起きるため、自然に視線が上を向き、周囲をしっかりと見ることができます。姿勢が起きるとペダルに力を入れて漕ぐことができ、効率良く推進力を得られます。山道を攻めたり、砂利の大きな道を走るなど、マウンテンバイクを趣味にしたい方は、ぜひ検討してください。カラーは蛍光イエローとブラックの2色があり、どちらも男女問わず人気です。
■ サイクリング 自転車 24インチ ST 900 RR キッズ
成長の早いお子様には、ST900RRがおすすめです。ダブルウォールリムというリム部分を二枚構造にしたタイヤを採用しています。これによって剛性が高くなり、力強いひねりや動き、振動にも強くなりました。また、タイヤの肩に高さのあるノブを付けたことによって、グリップ力が増加しています。フロントサスペンションも付いており、荒れた地形の振動を和らげてくれます。その他、前後のタイヤ両方にディスクブレーキを使用しました。リアブレーキは泥や小石が入り込むと制動力が落ちるため、強く握らなければいけませんが、ディスクブレーキは汚れがブレーキ部分に入り込まないため、常に一定の握力でブレーキを掛けることができ、安心です。マウンテンバイクをスポーツとして楽しむために必要な要素をしっかりと組み込んだ1台です。マウンテンバイクに慣れたお子様へのプレゼントに、ぜひご検討ください。対象年齢は8歳~12歳、身長は140cm~160cmと中学年から高学年向けです。
【あると安心 安全装備】
マウンテンバイクがいかに安定感に優れた自転車であったとしても、転倒することもあります。泥がはねて目に入ったり、何かにつまずくと、どんな子どもでもバランスを崩してしまいます。転倒すると、頭を打ったり、手を擦りむいたり、自転車が怖くなってしまうことも考えられます。
ビトウィンでは、転倒時のリスクを和らげ、安心してマウンテンバイクを楽しむための装備も開発しています。いくつかご紹介しますので、マウンテンバイクを購入する際にぜひ一緒にご検討ください。
■自転車(20/24インチ)用 マッドガード キッズ
20インチ、24インチの自転車に付けられる泥除けです。泥除けとは、タイヤの上部に付けることで泥や小石が身体に飛んでくるのを防ぐパーツです。
走行中のタイヤは想像以上の出力を持ち、泥や小石であれば顔の高さまで弾き飛ばします。泥除けがないと、目に異物が入るなどの事故が起こる可能性があるため、必ず泥除けを付けてあげてください。
また、ビトウィンの泥除けは、後ろにも長く伸びていて、背中に向かって飛ぶ泥もしっかりとガードします。知らない間に背中が泥まみれになっていたなどを防いでくれるため、服を大事にしたい女の子にもおすすめです。税込1,290円とリーズナブルなのでぜひ導入してください。
■サイクリング プロテクターセット キッズ
転倒時に守っておきたい膝と肘を覆うプロテクターです。関節は軟骨でできており柔らかく、ぶつけると大きな怪我に繋がる危険があるので、しっかりと守ってあげる必要があります。
伸縮性のある生地を採用しているため、動きに合わせてフィットしてくれます。左右の目印が付いているため自分で着用できます。4個セットで税込1,990円です。
■サイクリング マウンテンバイクヘルメット 500 キッズ
もし転倒したとき、大きめの石や縁石、電信柱に頭を打ってしまうと、命に関わる大きな怪我をしてしまうかもしれません。マウンテンバイクに限らず、全ての自転車でヘルメットは必須ともいえるアイテムです。ビトウィンのヘルメットはマウンテンバイク用に特別設計した製品で、高い通気性を持ちながら、『構造(視野角を含む)、衝撃吸収性、留め具の仕様(あごひもや締具を含む)』など、一般財団法人製品安全協会が定めた基準をクリアした製品です。
頭の大きさに合わせてヘルメットの頭囲調整できるダイヤルが付いているため、4~15歳まで使用可能。前タイヤが弾いた水しぶきが顔に掛かるのを防ぐバイザーが付いていて、雨天でも、泥の多い道でも安心して着けていくことができます。
※安全面保持のため、購入後5年以上、もしくは1度でも衝撃が加わった場合は、新しいものをご購入ください
【買うならこれ!】子どもにおすすめマウンテンバイク まとめ
マウンテンバイクは、太いタイヤや衝撃を吸収するサスペンション、坂道も楽に上れる変速ギアなど、どんな場所でも安全で快適に走行できるように設計された特別な自転車です。見た目もシティサイクルよりスポーティなので、子ども用のマウンテンバイクはとても人気が高く、ビトウィンでも入荷待ちになる製品が少なくありません。マウンテンバイクはヘルメットやプロテクター、泥除けがあればさらに安心して楽しめるので、購入時には一緒に検討することをおすすめします。
実店舗の西宮店や幕張店では試乗もできるため、検討したいマウンテンバイクがあれば、ぜひ一度ご相談にお越しください。専門知識を持ったスタッフが待機しておりますので、マウンテンバイクについてもっと詳しく知りたい、安全装備について知りたい、など気軽にご相談ください。
シティサイクルとはひと味違った面白い自転車・マウンテンバイク。この機会に購入をご検討ください。