子供たちが自転車のバランスを学ぶためのバランスバイクをご存じでしょうか。
公園や広場などで見かけるペダルなしの自転車がバランスバイクです。
バランスバイクに乗ることで自転車に乗る楽しさとバランス感覚を養うことができます。
どんな子供でも簡単に乗り始められるのが魅力の「バランスバイク」ですが、乗り方にはコツがあります。
いきなり乗り始めたがる子が多くいらっしゃいますが、今回紹介する乗り方と練習方法に基づいてバランスバイクの練習をしてみましょう。
【バランスバイクとは】
バランスバイクはペダルがなく、地面をけることで進む乗り物のこと。
最初はサドルに跨ってゆっくり歩くように進みますが、慣れると地面から足を離す時間が増えバランスを取りながら乗れるようになります。
いきなりペダル付きの自転車から始めるよりも、効率的にバランス感覚を養えるので、なるべく早いうちから始めると良いでしょう。
【バランスバイクに乗る前に】
バランスバイクの練習を始める際に、チェックすべきポイントがあります。
■ヘルメットの着用
バランスバイクの練習は怪我の心配がつきもの。
こけてしまった際に頭を守るためにヘルメットを必ず着用してください。お子様は頭が重くなるとバランスがとりにくく感じてしまい、ヘルメットを嫌がる場合があります。
お子様が抵抗なく着用できるように、軽量のヘルメットを選ぶのがおすすめです。
またバランスバイクを練習する際に怪我をしやすいのが、腕と足です。
ヘルメットと同じく、肘や膝にプロテクターをつけて怪我からお子様を守りましょう。
練習の妨げにならないように、動きやすいプロテクターがおすすめです。
■バイクのチェック
・タイヤがグラグラする事なく回ること
・サドルが落ちたり、横にずれないかを確認すること
・ブレーキが効くかどうか
一般的な自転車に比べるとバランスバイクはブレーキの効きが弱く感じます。
事故を防ぐためにも、お子様にはしっかり足をついて止まることを教えておきましょう。
【バランスバイクの乗り方】
乗る前のチェックが終わったら、練習の始まりです。
怪我をしないように、事故が起こらないようにしっかり目の届く範囲で練習させましょう。
■バランスバイクの乗り降り
バランスバイクの乗り方はまず足をあげてバイクを跨ぐことから始めます。
両足を地面につけて、両手でしっかりとハンドルを握ることを教えましょう。
お子様にとっては初めての乗り物になるため、ブレーキについて説明しブレーキの握り方も教えてあげてください。
言葉で説明するよりも実際にお手本として見せてあげましょう。
足で止まる方法のお手本で見せてあげることで、お子様も理解しやすくなります。
■バランスバイクを進ませる
乗り降りができたらバランスバイクに乗ってゆっくり歩かせてください。
バイクにまたがりながら歩き、慣れる練習です。
バイクを押しながら歩くことになれたら、足で地面を押すように進む練習です。
地面を見るのではなく、顔を上げて前を向くように促すと進みやすくなります。ここで注意すべき点はお子様の注意が反れないようにすること。
子供は気が散りやすく、よそ見をしてしまいがちです。集中してバイクに乗っている最中に横から話しかけないように大人も注意が必要です。お子様が進先に誰かが立ったり、目印を決めておいたりすると前を見続けられます。
また進むことが楽しくなるとスピードを出してしまうお子様もいらっしゃいます。そういうときはブレーキを握ることと足でしっかり止まることを思い出させましょう。
■足を上げる
ここまで進むと子供も楽しくバイクに乗ってくれるようになります。次のステップはバランスをとる練習です。
ある程度バイクを進ませられるようになったら、走りながら足を上げてみるよう促しましょう。
初めは危険のない緩やかな傾斜で、足を地面から離すことを練習します。
バランスを取ることが必要ですので初めは難しいですが、何度も練習してみましょう。
失敗が続いてお子様が落ち込んだ際は、お手本を見せて自転車の楽しさを思い出させるのがコツです。
■コーナリングとストップ
走って足を持ち上げるまでをマスターしたら、バランスバイクを卒業して自転車に乗れるようになる第一歩。
実際に自転車に乗ることを想定して、ハンドルを傾けてゆっくりと回すことでコーナリングを練習しましょう。
曲がりたい方向にハンドルを傾けて曲がるを繰り替えし、進みたい方向に進む練習です。
コーナリングの練習に併せてしっかり止まる練習も行います。
カーブに失敗した際、しっかり止まれなければ物や人にぶつかってしまう可能性があります。衝突事故を防ぐためにも再度ブレーキハンドルの握り方と足でのストップを教えておきましょう。
公園などの広くて障害物がない場所での練習がおすすめです。曲がる際に失敗して何かにぶつかってしまうと自転車に怖いイメージを持ってしまい、その後の練習が難しくなります。
■ゲームやコースを走る
ここまで到達すると、「ストップ!」、「ゆっくり!」、「早く!」など声を出して簡単なゲームをしたり、コースを作って走ったりと自由に楽しく走ることが出来ます。
もしお子さんが疲れたり、退屈したり、お腹が空いたりする様子が見られたら、休憩するようにしましょう。
お子さんが挫けそうになっても励まし続けて、楽しくバランスバイクを乗りましょう!
【デカトロンおすすめの商品】
デカトロンでは子供向けのサイクリング用ヘルメットやプロテクターも取り扱っております。今回はその中でもセットで使えるデザインの商品を紹介いたします。
■サイクリング ヘルメット 500 キッズ
小さなお子様用のサイクリングヘルメットです。
バランスバイクでも乗り始めは転倒する可能性があります。大きな怪我から身を守るためにヘルメットをつけて練習しましょう。
このヘルメットは約200gと軽量で、お子様が着用しても重く感じにくいことが魅力です。ターコイズブルーとピンクの2色展開となっており、お好きな方をお選びいただけます。
■サイクリング プロテクターセット キッズ
小さなお子様用のプロテクターセットです。自転車を練習する際に怪我をしやすい、肘と膝用がセットになっています。
装着しやすく、身体をしっかりカバーしてくれるため、バランスバイクの練習におすすめです。
ヘルメットと同じブルーとピンクの2色展開となっているため、セットで購入されるお客様も多くいらっしゃいます。
【まとめ:バランスバイクの乗り方】
今回はバランスバイクの練習方法について紹介しました。
バランスバイクは小さいお子様でも乗りこなせる乗り物ですが、自転車の一種であるため事故には十分注意しましょう。
お子様は注意力が散漫で、周りの環境によって出せる集中力が変わります。なるべく静かな公園や空地でしっかりと集中させて練習するのが上達のコツです。
稀に足を地面から離すのが怖いお子様もいらっしゃいますが、ヘルメットやサポーターで守られていることを伝えたうえでバイクを持って支えてあげながら練習していきましょう。
デカトロンでは他にもお子様向けのヘルメットやバランスバイクを取り扱っています。そろそろバランスバイクを練習させようかな?自転車に乗る時期かな?とお考えの方はぜひ商品ラインナップをご覧くださいませ。
Writer: Tessy
高校、大学と自転車競技部のトラック種目で全国大会・国体出場。
社会人になってからはロードレースで実業団で走ったり、自転車の大会開催や大会測定と自転車活動に楽しみながら取り組む。
現在はロードバイクに加えてマウンテンバイク、インラインスケート、Decathlonの様々なスポーツを楽しんでいます。
千葉出身です。