高い技術を必要とする登山やクライミングのパイオニアブランド、SIMOND(シモン)より、グレード6を目指すクライマーのためにデザインされたテクニカルクライミングシューズ「VERTIKA」をご紹介します。

VERTIKAクライミングシューズの形態学に基づくデザイン

15カ国のスポーツ選手1万人を対象とした調査の結果、SIMONDの研究開発チームは男女の足の違いについて分析しました。


足の長さが同じクライマーでも、女性の場合、中足骨とかかとの幅が狭くなっています。 また、女性の土踏まずは、男性の土踏まずよりもはっきりしています。

これらの調査結果より、私たちは女性と男性の足を分けてデザインすることの重要性に気づきました。


そこで、女性の足の形に合わせたフィットタイプと、男性の足の形に合わせた幅広タイプの2種類を開発しました。

グリップ性能

このシューズはVibram®XSグリップソールを採用しており、優れたグリップ力を発揮します。


シューズ全体に施されたランドにより、トゥフックも可能です。


かかと部分にはヒールフック用のグリップ力のある弾性ゴムが付いています。

我々のデザインチームは、足の可動性と表面のグリップ力を考慮し、スプリットソールの製品を作ることにしました。


また、ホールドに押し当ててトラクションを高めることができるよう、シューズの柔軟性にもこだわっています。

Vibram®XSグリップソールとは?

特にインドアクライミングでは、グリップ力の高いラバーほど商品寿命が短いと言われています。そこで私たちは、1937年以来、この業界で認められているスペシャリストであるVIBRAM社と協力し、グリップ力を損なうことなく耐久性を高めることに成功した、高品質なラバーを採用しました。当社のテストによると、平均して使用開始から6ヶ月程度*シューズの前面や上部のゴムが磨耗されていないことが分かりました。

*足の置き方や、登り方によっては、摩耗速度が変動することがあります。

計算しつくされた設計

このシューズはわずかに左右非対称なデザインになっているため、クライマーが足を置く親指を中心にフィットするようにできています。また、ややアーチ型になっており、つま先の強度が高くなっています。スリングショットくらいみ、足を前に押し出し、あらゆる動きを正確かつパワフルにサポートします。過度に柔軟なシューズは、クライミングの質を低下させ、疲労を増大させてしまいます。Vertikaは、柔らかすぎず硬すぎないラバーで適度な柔軟性もっています。

快適性

素材の選択にこだわり、タンに3Dメッシュを採用することで、透湿性に優れた快適な履き心地を実現しています。また、面ファスナーで足をしっかりサポートしつつ縫い目を減らすため、バレエシューズのような形状を採用しました。このシューズは、長期間にわたって安定性の高い合成繊維のマイクロファイバーに裏地を付けているため、伸びにくくなっています。

VERTIKAの共同開発に携わったトップ選手

Mickaël Mawem(ミカエル・マウェム)

Mickaël Mawem(ミカエル・マウェム)はフランスのプロロッククライマーで、ボルダリング競技を専門としています。2023年ボルダー世界チャンピオン。2019年のIFSC クライミング・世界選手権で7位となり、2020年夏季オリンピックの出場権を獲得。

スケッチからあなたの元へ製品が届くまで

現在では、フランスはモンブランの麓、シャモニーの地方にある開発センターで、あらゆるクライマーのための装備を開発し、皆様の冒険を応援しています。私たちは世界のトップクライマーとともに、精密で冒険にぴったりな製品を提供し続けています。

頂上到達したクライマー先駆者たち

SIMONDの装備は、登山の黎明期から遠征隊によって使用されてきました。 エベレストやアンナプルナをはじめとする山々の初登頂の際にも、クライマーたちのそばで支え続けてきました。