トレーニングは順調に進み、レース当日が間近に迫ってきました。これまでの努力が報われ、体調を万全に整えて臨んだレースで勝つためには、どうすればよいのでしょうか？
ランニングペースを調整する
道路を走る場合、希望のタイムを出すために必要なランニングペースを計算するのは比較的簡単です。トレイルランニングでは、進むスピードが地形に左右されるため、ペース管理は全く異なります。そのため、特に難易度の高い区間がルートの終盤にある場合は、スタートから速く走りすぎてしまうミスを避けることが極めて重要です。
ルートの特徴と、困難に出くわすタイミングを見極める必要があります。当然ながら、レース当日よりも前にルートを偵察しておくのが最も理想的な対策です。それが不可能な場合は、少なくともレース主催者のウェブサイトに掲載されているルートの概要は調べておくべきです。忘れないようにルートを腕につけておくのもよいでしょう。そうすれば、走っている最中にどんな困難が待ち受けているかを予想できます。また、GPS機能付きウォッチは、標高や走行距離に関する情報を伝えてくれるので、自分のエフォートレベルを管理するのに役立ちます。
ルート概要を知ることで、自分の得意不得意に応じて戦略を立てること大切です。上り坂と下り坂のどちらが得意かによって、例えば、上り坂では歩いてエネルギーを消費しないようにし、下り坂では加速する（あるいはその逆）といった具合です。
栄養と水分補給：成功の鍵
トレイルランニングは一般的に、長い、あるいは非常に長い時間をかけて走ることになるため、その間の栄養と水分補給について考える必要があります。さらに、トレーニング中に摂取する予定の製品を事前に試して、自分の体が合っているかを知っておくことも重要です。
レースの長さに加え、天候（雨、風、寒さ）、高度、エフォートレベルといった、エネルギーを消費する他の要因も考慮する必要があります。
少しでもタイムを縮めようとエイドステーションを通過してしまうのは禁物です。レース終盤でその代償を払うことになりかねません。レース中の栄養不足が原因で棄権する人も少なくないからです。
レース戦略をサポートする装備
ランニング時に携行するすべての装備は、事前にトレーニングで使い不快感がないか確認しましょう。
レース戦略に基づく装備選びが重要です！楽しみながら完走することを目指す場合、快適に走るために必要なものを必要なだけ持っていくのが良いでしょう。パフォーマンスを追求するのであれば、自らのレースの妨げにならないように、持っていく装備は可能な限り軽く、必要最低限のものに限定しなければなりません。